ここ数年で、ほとんどのバイクが油圧ディスクブレーキとなりました。
リムブレーキモデルは店頭では「ほぼ」見なくなってしまいました…
リムブレーキモデル
ホイールのリム面にブレーキシュー（ゴム）を押し当てる事で自転車を止めます。
単純な構造ですが、ディスクブレーキと比べて制動力は低めとなります。
また、雨の中では著しく制動力が低下、下りでは制動力が足りないと感じる場合もあると思います。
長い下り坂では、カーボンリムの場合ホイールが熱破断する事もあるので、機材に対する認識や知識も必要と思います。
機械式ディスクブレーキ
エントリーモデルのバイクに多く採用されているのが、機械式ディスクブレーキ（メカニカルディスク）です。
リムブレーキ同様、ワイヤーでブレーキ引く作りなので、部品代が安くメンテナンス費用もリムブレーキと同じぐらいとメリットはあります。
制動力はリムブレーキを比べると少しは良い感じ、雨はリムブレーキよりは止まるぐらいです。
物によっては高い制動力を発揮する物もあると思います。
油圧ブレーキのマスターシリンダーとキャリパーが一体となったモデルも存在します。
油圧ディスクブレーキ
現在主流となっているので、油圧ブレーキレバーとブレーキキャリパーの組み合わせです。
オートバイと同じ作りとなっています。
ワイヤー引きと比べると、コントロール性・制動力も高く少ない力で握ってもしっかりと止まってくれます。
特に手の小さい方や、握力が低めの女性にはおすすめです。
クロスバイクに使われている多くのレバーの握り始めは手の大きさによってもかわります。
ちょっと分かりにくいですが、真ん中のボルトで距離を変える事ができます。
もう少し遠くや近くにして欲しいなどのご要望にお答えする事もできます。
クロスバイクやマウンテンバイクのブレーキレバーは右の様なモデルが一般的に多く使われています。
モデルによっては、コントロール性を高めるためにクランプより内側に支える部分があります。
多くの場合は上写真の様な作りになっています。
ロードバイクの場合、デュラエースやアルテグラはブレーキの握り量は一定の幅内で無段階調整となります。
変速・ブレーキ機構一体のなので、モデルによってはごっついモデルも！？
ディスクブレーキはメンテナンスが大変？
メンテナンスについての質問も多いので、簡単にまとめてみます。
そもそも、ディスクブレーキのメンテナンスについては、「お店にお願いをする」をオススメします。
ブレーキフルードの交換も部屋がオイルまみれになる事もあったり？
ブレーキパット交換時に力任せに作業をして、ピストンを割った事例もあったり…
フルード交換をしてエアが抜け切れてなかったり…
などなどあり得ます。
ブレーキフルードについては２年に１度は交換をオススメします。
油圧ディスクモデルは、とくに注意が必要で、ブレーキパットが減った事に気が付かない場合もあります。
酷い場合だと、ピストンも削れてしまい出費が多くなります。
３～６ヶ月に１度は点検を受ける事をおすすめします。
ブレーキがキーキーうるさい！
音鳴りの原因も多くありますが…
ブレーキを優しく使いすぎて、ローターとパットの表面がツルツルになり、ダストの付着で滑って音が「キーキー」「ギャー！」と派手な音がしたりします。
普段より、少し強くブレーキを使ってもらうと、問題なく使える事が多いです。
金属部分だから錆びないようにオイルを塗ってみた…
気が付かないうちにチェーンオイルが飛んでいた…
この場合は、ブレーキローターの掃除とパット交換、キャリパー周りの掃除が必要となります。
主だった内容だとこんな事が多いと思います。
パーツクリーナーで油分を無くしても、パーツクリーナーの油分が音鳴りの原因になる場合も多いです。
症状によって対処方法が変わるので、分からない場合は持って来て頂く方が早いと思います。
基本的には中性洗剤で洗うのがベストだと思われます。
ディスクブレーキのココが良い！？
ネガティブな事から書きましたが、メリットの方が大きいのは事実！
ブレーキ性能が安定している
リムブレーキと比べて少ない力で止まれる物が多い
雨の日でもしっかりと止まる（止める事ができる）
油圧ブレーキはコントロール性が高くて疲れにくい
思っているよりもコストは高くない
いろいろと書きましたが、気になる方は…
お店の試乗車で体験してください♪
