こんにちは、東京都荒川区にありますトレックストア『Plus1bicycies』ストアマネージャーの須賀です。
今回はSTIレバーのトラブル解決方法の紹介です!
STIレバー固定ボルトのオーバートルクを疑え!

油圧のSTIレバーでブレーキを握ったら戻らなくなった、元の位置に戻りにくい。
という現象を稀に見かけます。(特にDi2モデルのR9170、R8070のSTIレバーで多く見かけます)
ワイヤー式のSTIレバーでも似たトラブルが発生しますが、今回紹介する現象は油圧式に限って起こるトラブルとなります。
いくつかの原因が考えられるのですが、簡単に試すことが出来る意外な解決方法が
「STIレバーのハンドル固定ボルトを緩めてみる」です。
(STIレバー固定ボルトの適正トルクは6N/m~8N/mですのでトルク管理にご注意下さい)

嘘だろ??と思った方、騙されたと思って一度試してみて下さい。
この現象には理由があるので説明していきます。
原因はSTIレバー内部の変形
STIレバーはブレーキレバーを引く事で内部のピストンが動きオイルを押し出します。
この部分が固定ボルトのオーバートルクの影響で変形してしまいピストンの動きを妨げることでレバーの戻りが悪くなります。
適正トルクでも起きる可能性がある!
実はこの現象は6N/m~8N/mの適正トルク内で締めていても発生することがあります。
この場合に考えられる原因は2つ。
STIレバーのダメージ
車体が倒れてしまった際にダメージを受けやすいSTIレバー、外傷がない様に見えても内部のピストン部にダメージを負ってしまい変形してしまう事で今回の症状が発生する事があります。
ハンドルとの相性
ハンドル形状によてはSTIレバーとの相性が悪く症状が発生することもあります。
様々なハンドルが販売されている昨今、STIレバーとの相性によっては適正トルク内でも最大のの8N/mで締めてしまうと動きが悪くなるなんてこともあります。
なかなかレアケースですが、シマノの方に聞いても実際にあるとの事でした。
どちらも適正トルク内で様子を見ながら低めのトルクで締める事で解決することがあります。
適正トルクを下回ってしまう場合やトルクが低く不安に感じる場合はご相談下さい。
それでも解決しない場合
オイルラインへのエア噛み、オイルラインにゴミが入っている場合にもレバーの不調が発生します。
ブレーキは安全に関わる大事なパーツですので気になった場合はお店での早めの点検をオススメします。
メンテナンス
TREK STORE:Plus1bicyckes 荒川
東京都 荒川区 町屋駅から徒歩3分
お問い合わせ
電話:03-5604-9308
メール:machiya@plus1bicycles
とても有益な情報をありがとうございます。
同じ症状で悩んでいろいろと試して、もう交換かなと思っていたところこのサイトの情報で直りました。
まさに「嘘だろっ」と思いました。
ありがとうございます。
佐藤
コメントありがとうございます。
解決した様で何よりです!
トルクを下げ過ぎてもレバーに力をかけた際に動いてしまう危険性がありますのでご注意ください。